否定と肯定の影(whitebandについて - #4)

何かを否定する人も、何かを肯定する人も
自分とは反する意見を紹介しない。
とくに、否定する人にその傾向は強いように思う。


人権擁護法案の時もそうだったし、
今回のWhitebandについても否定派は
Whitebandの趣旨を理解する立場のブログを
一切提示しない。


本来主張や議論というものは
自分の意見と他の意見を比較し、戦わせ
その上で初めて他人に納得させることができます。


つまり、ソース(http://www.hottokenai.jp/
反対意見(http://whiteband.sakura.ne.jp/
そして賛成意見(http://d.hatena.ne.jp/mynarium/
というように、少なくともどちらかの意見を述べるとき
この3つがそろわなければ意見の価値はないと思われます。
(否定派は、ソースと反対意見のみで終わっている)


一方的に自分の考えを述べて終わり。
見る方も、もっともらしい方や有名な方の意見に
流されて終わり。


これじゃぁ、日本のお先は真っ暗な気がします。


と、いうわけで今注目URL真っ盛りな
http://whiteband.sakura.ne.jp/
という反対意見に対し疑問をぶつけてみます。

http://www.hottokenai.jp/

このキャンペーンのゴール(目的)は、寄付を募ることでなく、啓発活動だけでもなく、啓発活動の結果として「貧困をなくす政策をみんなで選択する」ことです。

と、当初から公式サイトでは
募金を謳っているような表記は一切ありません。
そして、否定派から引用しますと
http://whiteband.sakura.ne.jp/

寄付金0円(0%)

ということを大々的に強調し、

活動資金と聞こえが良いが、団体の職員の給与、団体の備品購入費、飲食代など
要は彼らが何にでも好きな様に使えるお金になります

とまで述べています。
しかし、これは否定派が墓穴を掘っているとしか思えません。
理由としては
 ・募金ではないという活動の趣旨をそもそも理解していない。
 ・公式サイトの内容もよく読んでいないことを棚に上げ、『募金詐欺』「誘導的」としている
 ・活動資金であれば、飲食も備品も買うだろうことは当たり前だということ。


そのような活動への賛同や参加をきめるときには、説明をよく読むのは当然でしょう。
『募金だけではもうどうにもならないところまできています。根本的なことを解決しない限り、地球上の貧困は決してなくなりません。根本的なこと、それが、政策の転換です。』
とあるように、『ほっとけない』が目指しているのはその場しのぎの募金ではなく、
根本的な解決への道です。


そういう趣旨であることはあちこちに書いてあるのに、
『貧しい国の人々へは1円も行きません』
と、嬉しそうに書いている否定派。
最初から募金なんて言ってないのに、何が不満なのでしょうか。これは、


このスイカは種がないですよ、と表示されてて買ったスイカ
『あたかも種がある普通のスイカと見せかけて売っている。詐欺なスイカだ』
といって、売っていた八百屋を訴えているようなものです。


賛同している人(whitebandを買った人含む)は、公式サイトの内容をよく読み、
このキャンペーンは募金でないということを理解し、なおかつ
キャンペーンのスタッフによって、活動資金というものが
交通費、飲食費、備品の購入費等々に当然使われることをわかった上で
賛同の意志を示しているはずです。
(このような地道な活動は"労働"ではないのですから、活動の主体が活動を行うためにこういった資金運用を行うのは当然でしょう。何もかも自腹切るわけにはいかないのですから。)


それを知らなかったとか、募金ではないなんて詐欺だとか
白い輪ゴムを買うよりも広告費で何人の命を助けられるか、という愚痴しかこぼせない人間は
はっきり言って自業自得です。
よく理解していない自分が悪い。


http://whiteband.sakura.ne.jp/

募金に見える、意図的にそういった印象を持たせているが募金ではない

それは、今回のような意思表示による活動参加という形態を知らない
日本人の身勝手な固定観念、早とちりです。
これも、きちんと公式サイトを読めばいいことです。


『社会的信用に欠ける主催者』という表現についても、そこまで言うなら実際に会ったのですか、と。
私は実際に会っていません。ですから信も不信も述べるつもりはないですが
断定的に、あいつは信用ならないと公言するスタイルは納得いきません。
掲示板やブログで、『どうなんだろうか、私はこういう理由で信用できないんだが。』
という風に議論するのとは、訳が違うでしょう。


政策や国益についても述べられてます。
こちらは議論中であることと、わかりやすくするための語弊が生まれている可能性は否定できません。
公式サイト側にも、この点に関しては改善の余地ありではないかと思われます。




しかし、このようにしてあげてみると否定派がいかに読解力が無く
それこそ『誘導的』にwhitebandを悪に仕立て上げているかがよくわかります。


種なしスイカがイヤなら買わなければいい。
whitebandの趣旨に賛同できないなら賛同しなければいい。


自分の理解力の無さを相手の悪にすり替えるのは、恥ずかしいことだと
気づくのはいつの日なのでしょうか。




関連(冷静派)
http://d.hatena.ne.jp/bakataku/20050905